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【時短】一人暮らしで食洗機をDIY導入した話【工具なし・中古8400円】

新時代の三種の神器、ドラム式洗濯機・ロボット掃除機・食洗機。

我が家にはこのうち2つはすでにあったのだが、食洗機だけがずっと欠けていた。便利なのは知っている。知っているのに、ある一点の壁のせいで手を出せずにいたのだ。

その壁をDIYでぶち破り、ついに食洗機を導入した。しかも中古本体8400円、工具は一切使わずに、である。一人暮らしの食洗機導入は、思っているよりずっと簡単で、ずっと安い。そして一度使うともう戻れない。順を追って説明していく。

今回は設置で苦労したポイントと、実際に1ヶ月使った感想をまとめたので、食洗機が気になっている一人暮らし民は最後までお付き合いいただきたい。

最大のハードルは「水のルート確保」だった

これまで導入してきたドラム式洗濯機やロボット掃除機と違って、食洗機にだけ手こずったのは、ひとえに「水のルート確保」のせいだ。

考えてみてほしい。洗濯機もロボット掃除機も、基本は置くだけで使える。洗濯機用の水栓はどの家にもあるし、ロボット掃除機に至ってはコンセントさえあればいい。ところが食洗機専用の水栓は、普通の家にはまず無い。

ない以上、自分で水を引いてこなければならない。一般的には「分岐水栓」というものをキッチンの蛇口に取り付けるのだが、これが難易度高杉。しかも我が家のキッチンの蛇口は、形状的にそもそも分岐を作れないタイプだった。

これが我が家のキッチンの水栓。どう頑張っても分岐できる気がしない。画像が汚いのは許してほしい。

詰んだ。そう思ってしばらく食洗機をあきらめていた。

突破口は、まさかの洗濯機の水栓だった

ところがある日、突破口を見つけてしまう。洗濯機の水栓である。

調べてみると、洗濯機とホースをつなぐ部分にアダプターをかませるだけで、そこから分岐を作れるらしいではないか。キッチンの蛇口がダメでも、洗濯機の給水を間借りすればいい。コロンブスの卵である。

主役に抜擢された我が家のドラム式洗濯機。まさかお前が食洗機の親になるとは。

食洗機の設置は、むしろ一人暮らしの方が有利

ここでひとつ、声を大にして言いたいことがある。**食洗機の設置は、一人暮らしのアパートの方がむしろ有利**だということだ。

理由はシンプルで、部屋がコンパクトだから水の導線が短くて済む。大きな家だと水栓から設置場所まで距離があって大掛かりになりがちだが、ワンルームなら全部が手の届く範囲に固まっている。

我が家の場合、家電は右から洗濯機・冷蔵庫・シンクという並び。冷蔵庫がやや邪魔ではあるものの、水の導線は限りなく短い。そこで「冷蔵庫の上に置けばいいのでは」とひらめき、仮置きしてみたところ、いける、と確信した。

我が家の家電配置。冷蔵庫の上という、誰も食洗機を置こうと思わない場所が正解だった。

食洗機は中古が圧倒的にアツい

「で、費用は?」という声が聞こえてきそうだが、安心してほしい。食洗機は中古が驚くほど安い。

私は値段交渉の末、本体8400円で手に入れた。型落ち? 大いに結構。食洗機の機能なんて自動車のエンジンと同じで、ここ数年でそう劇的に進化しているわけではない。古くても全く問題ない。実際に私が買ったのは2018年式だが、後述する通り使用感に一切不満はなかった。

ドラム式洗濯機やロボット掃除機の中古は値が張るが、食洗機だけは別格の安さだ。値段だけで見れば、三種の神器でいちばん導入コストが低いまである。

もちろん「中古はちょっと……」という人もいるだろう。その気持ちもわかる。だが、そういう人にひとつだけ問いたい。

「飲食店で使われている食洗機で洗われた食器は平気で使えるのに、なぜ家庭用の中古食洗機はダメなのか」

冷静に考えると、潔癖の理屈はここで破綻する。食器を洗う機械であって、中で何かが染み込むわけでもない。私はこの問いに自分で勝手に納得して、中古に踏み切った。

ちなみに今回かかった費用をざっくり並べると、本体8400円+分岐アダプター+延長ホースで、しめて1万円ちょっと。新品の食洗機が数万円することを考えれば、破格である。この初期投資は、後で「自炊が続いた」という形で何倍にもなって返ってくる。投資の話は別の記事でさんざん書いているが、家電にも同じ理屈が当てはまると思っている。

いざ、設置。

ということで、本体以外に用意したのがこちら。タカギの分岐水栓アダプターと、排水用の延長ホースである。

ここで最大のポイント。このアダプター、工具を一切使わない。

水道周りをいじるには工具が必要、という思い込みが、DIYの心理的ハードルを必要以上に上げていると私は思っている。レンチだのなんだのを買い揃える時点で、多くの人が「もういいや」となる。だが今回はその固定観念を破壊したい。少なくとも、この設置に関しては工具はいらない。手で回すだけだ。

設置の手順

ここからは実際の作業を写真で追っていく。とはいえ、やることは拍子抜けするほど少ない。

まず、洗濯機用の水道の栓を閉める。これを忘れると水浸しになるので、ここだけは絶対に先にやること。

洗濯機の給水ホースの接続部。ここをいじっていく。

栓を閉めたら、ホースをいったん分離する。

ホースを外した状態。ここに分岐をかませる。

そして、外したところにアダプターを取り付ける。手で回して締めるだけ。工具は、いらない。

分岐アダプターを装着。あっけないほど簡単。

あとは元のホースを戻し、新しく食洗機用のホースを追加すれば、給水側は完成だ。

給水の分岐が完成した状態(正面)

別角度から。洗濯機用と食洗機用の2本に分かれているのがわかる。

残るは排水。これはシンクに流すだけだが、我が家はアパートの構造上、導線が少し長めになった。延長ホースを買ったのはこのためである。

排水はシンクへ。距離があるので延長ホースが活きた。

そして設置場所は、宣言通り冷蔵庫の上。洗濯機の上も検討したが、サイズ的に小さすぎて却下した。もし冷蔵庫の上にも置けなかったら、スチールラックを買ってその上に乗せるつもりだった。置き場所さえ工夫すれば、たいていの部屋でなんとかなるはずだ。

完成。冷蔵庫の上に鎮座する我が家の新戦力。

やってみての感想は、意外と簡単だったの一言。繰り返すが、工具を使っていないというのが何よりのポイントだ。工具を使うか使わないかで、DIYの心理的ハードルは天と地ほど変わる。大丈夫、使わない。

賃貸でやるなら、ここだけ気をつけたい

ノリで設置した私が言うのもなんだが、賃貸でやるなら最低限おさえておきたい点が以下で、

  • 分岐アダプターは洗濯機の水栓の形状に合うか確認
  • 原状回復を意識
  • 置き場所の耐荷重と安定

それぞれ解説。

ひとつ、分岐アダプターは洗濯機の水栓の形状に合うか確認すること。水栓には何種類か形があるので、自分の家のものに対応した製品を選ぶ必要がある。ここだけは買う前に必ずチェックしてほしい。

ふたつ、原状回復を意識しておくこと。今回のやり方は、退去時にアダプターを外せば元の洗濯機の接続に戻せる。壁や蛇口に穴を開けるわけではないので、賃貸でも比較的安心だ。私は原状回復にはうるさいタイプなので、ここは事前に確認した。

みっつ、置き場所の耐荷重と安定。私は冷蔵庫の上に置いたが、食洗機は水が入るとそれなりに重くなる。グラつく場所や耐えられない台の上には置かないこと。不安ならスチールラックなど、専用の安定した置き場を用意した方がいい。

この3つさえ守れば、あとは難しいことはほとんどない。

1ヶ月使った感想:もう手洗いには戻れない

さて、設置して1ヶ月ほど経った。結論を言うと、快適でしゃーない。

使ってみて初めて、皿洗いのストレスがいかに大きかったかを思い知らされた。あの「食後にまだ作業が残っている」という憂鬱から解放されるだけで、生活の満足度がはっきり上がる。もう手洗いには戻れない。

そして肝心の洗い上がりだが、これが普通にキレイ。

どうやら手では触れないレベルの高温の水で洗うらしく、油汚れの落ち方が手洗いとは段違いだ。そりゃあ素手の人間が勝てるわけがない。

あと、食器の置き場所が確保できた。普段はシンクに置きっぱだったか視覚的ストレスも大幅に軽減された。

もうひとつ気づいたことがある。自分が嫌だったのは「皿洗いという作業」そのものというより、「手が水に濡れること」だったのだ、と。食洗機はそのストレスごと丸ごと消してくれた。

これは地味に大きな発見で、自炊が続かない人の一定数は、もしかすると料理が面倒なのではなく「後片付けで手が濡れるのが嫌」なだけかもしれない。だとしたら、食洗機の導入はその人の自炊習慣を救う可能性がある。導入費用なんて、外食が減って自炊が続けば、余裕でペイできる金額だ。

まとめ:食洗機は「最後に入れるべき神器」だった

最後に、今回の食洗機DIY導入を振り返っておく。

- 最大のハードルは水のルート確保。だがキッチンがダメでも洗濯機の水栓から分岐できる
- 部屋が狭い一人暮らしは、水の導線が短くむしろ設置が有利
- 本体は中古で十分。私は8400円、2018年式で何の不満もなし
- 分岐アダプターは工具不要。DIYの心理的ハードルは思い込みでできている
- 置き場所は冷蔵庫の上でもいい。発想と工夫でなんとかなる
- 1ヶ月使った結論は「もう戻れない」。皿洗いではなく手が濡れるストレスから解放される

三種の神器の中で最後まで手を出せずにいた食洗機だが、終わってみれば「もっと早く入れればよかった家電ランキング」堂々の1位である。導入のハードルは、技術的なものというより心理的なものがほとんどだった。同じ理由で迷っている人がいたら、背中を押したい。

冷蔵庫の上の新戦力に今日も皿を任せて、私は浮いた時間でこの記事を書いている。文明とは、いいものだ。

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