家庭の臭いの秩序を保ってくれる消臭ビーズ。置いておくだけでその効果を発揮してくれるという手軽さが何よりのウリだが、ビーズの寿命が切れたときの交換の際に都度思ってた。どうにかしてケチることはできないかと。
そこで、商品の特性などを考察したうえで消臭ビーズ永久機関化法を編み出したから紹介する。節約効果は如何ほどか、手軽さは変わらないか等、いろんな視点で検証も行ったので、最後までお付き合いいただきたい。
方法:寿命のビーズにリセッシュ原液を吸わせる

まず結論から。寿命を迎えた消臭ビーズに消臭液となるものを吸わせる。これで永久機関の出来上がり。
え、それだけでいいの?っていう疑念があるのは当然。ここから、なぜこの方法を私が思いついたかを解説する。
消臭ビーズのキソ

まず、方法論を開設するために、そも消臭ビーズがどういったメカニズムで臭いをアプローチしているのかを知る必要がある。
まず、消臭ビーズは使い始めはこんな状態で、

透明なタピオカのような状態。部屋の環境によるかもだけど、これを1カ月ほど放置していると、

こんな感じで、魚のたまごみたく縮こまっていく。メーカーはこの状態を「寿命」とし、新しいモノに交換するよう指南してくれる。これが世間一般の消臭ビーズの使いかた。
注意書きから一つの仮説が

では、なぜ最終的に小さい粒になってしまうのか。そのヒントが消臭ビーズの注意書きにある。

注意書きを要約すると、
- 食べると水分でビーズが膨らむから危ない。
- 排水溝にビーズを流すと膨らむからやめるように。
みたいなことが書いてある。
つまり、消臭ビーズがまるまる膨らんでいるのは、水分を含んでいる状態であることが推察できる。
逆を言えば、小さくなっている時は、水分がすべて抜けてカラカラになっているからということになる。

これらの点から、ある仮説に至る。
言い換えると、消臭ビーズのメカニズムとは、消臭成分の含んだ何らかの液体をビーズに吸わせ、ビーズから少しずつその成分が自然蒸発することで消臭効果が表れるのではないか、と行きつく。
つまり、消臭ビーズが小さくなったときは、消臭液を吸わせてその効果を復活させることができるということになる。ちょっと無茶だけどQED。
いざ、実験

この原理がわかったところで、実生活に生かせないのでは意味がない。ということで実験!用意した器具等が下記。
- 無効空間の招集ビーズ(未使用)
- 消臭成分を含んだ液体(今回はリセッシュを使用)
- 計量器
そして、実験方法が下記。
- 未使用の消臭ビーズの重量を量る
- 「寿命」がくるまで待つ
- 使用済みのビーズの重量を量る
- その重量差分、使用済みビーズにリセッシュを吸わせる。
前述の仮説が正しければ、元々含んでいた水分量を再度吸わせたことになるから、元通りの大きさにビーズが膨らむはず。
ということで、さっそく実験。まず、未使用のビーズの重さ(容器込み)が、

491g。そして、これが水分を吐き出しきるまで待つこと2か月。

白いビーズの完成。重量を見てみると、

117g。意外と減った。
ということで、リセッシュを用意。今回は詰め替え用を使用。

リセッシュを374g投入すればいいことになるから、

元の491gになるまでリセッシュを注いでいく。

完了。アクエリを浸したみたいになった。
ビーズがしっかり浸っていることを確認してから、この後の様子を見てみる。
まずは1時間後。

透明ないくらのできあがり。リセッシュを吸ってくれてはいそう。この時点で仮説は間違っていないと確信。

下から光で透かしたのがこれで、ビーズのサイズが大きくなってきてるのがわかる。
2時間後の様子がこれで、


サイズがどんどん大きくなってきている。
そして、実験を進めること24時間・・・。

あら不思議。ビーズちゃんはもとの元気な姿になりました!
ということで実験は成功。これは感覚だけど、消臭効果も変わらず。仮説も信頼性が生まれたと思う。めでたしめでたし。
節約効果を検証、結果はビーズに軍配

とはいえ、わざわざこんな邪道をしておいて、節約になっていないのでは話にならない。ということで、新品のビーズの交換したときとリセッシュを使用したときと費用を比較する。
(有効数字は2ケタ、商品の価格は2025年4月現在の値段を参照)
新品のビーズを交換するときは、
詰め替え用のビーズが4,500gで3,058円(2025年4月現在)。そして、交換に使用したビーズが約370gなので、
一回の交換に250円のコストがかかる。
一方で、リセッシュを使用した場合、
詰め替え用のリセッシュが680mlで547円(2025年4月現在)。今回は1ml/gと仮定して(いい加減で申し訳ない・・・)、
使用済みのビーズに吸わせた量が374gなので、
一回の交換で約470円かかることになる。
よって、差し引き220円、ビーズを使った方が節約になるという結果になった。
何かしら工夫した方が節約になるという先入観からか、無駄骨感がハンパない。要は大人しく正規の方法で運用しなさいという神からのお達し。
説明書きに答え書いてあった

ここまでそれっぽいひらめきをしたように書いてきたが、よく見ると商品の説明書きに答えがあった。
消臭剤についての説明が詰め替え用の箱に書かれてあって、

ビーズの正体は吸水性樹脂で、それに消臭剤が吸わされていることが分かった。
いろいろ理論っぽいのをこねくり回してきたけど、結局はこれが答え。
これに気づいたときはゲンナリしたけど、私の仮説が正しかったことが証明された。でも節約にならない結果は不変。複雑な気持ち。
香りをカスタムできる?

あと、これは実験中に思いついたんだけど、ビーズに吸わせる液体如何では自分の思うがままに香りを部屋に行き届かせることができるのではと思う。
例えば、吸わせるリセッシュを無香タイプから香り付きのモノに変更したり、

何なら消臭効果を捨てて、水に香水を混ぜてビーズに吸い込ませて自分好みの香りを楽しませることができるのではと勝手に考えてる。この辺は実験できてないから、やる時は自己責任で。検証したときはまたブログで紹介したい。
計画は頓挫、けどこれから

以上、消臭ビーズ無限復活計画の顛末をお届けした。
計画は失敗に終わったけど、こういう小さなことでも好奇心とそれを検証する行動力は大切にしていきたい。
今回挑戦した方法は、手元に消臭ビーズの詰め替えがなくなった時の応急処置として使えるから、その時が来たら使うつもり。
多分、消臭液を安く仕入れたり、手作りしたりで節約になるかもだから、良い方法を編み出せたらまた紹介したい。
貧乏人間として、これからも生活に潜む節約方法(邪道)を探求できればと思う。
以上、検討を祈ります!
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