現代の三種の神器としてその地位を確立しているロボット掃除機。とはいえ一人暮らしの狭い部屋には必要ないでしょと思っている人はちょっと待ってほしい。
部屋が狭い日本の特性にマッチしたロボット掃除機が存在する。実際に使用したので、その感想を書き留めていきたい。
購入のキッカケはブラーバへの不満

そも、どうしてロボット掃除機の購入をしようと思ったかというと、今まで使ってたブラーバがあまりにも使いづらかったから。

ブラーバも一応ロボット掃除機ではあるけれど、充電、モップの交換など、一回の掃除で面倒を見るべき項目があまりにも多すぎた。しかもそんなにきれいにならない。

極めつけは、段差に乗り上げてすぐに息絶えてしまう点。エラーをおこすたびにこいつの存在意義ってなんやったっけ?って回顧する日々だった。
むしろ、普通に掃除するより手間が増える結果に。わけわかめ。
さすがにこれをロボット掃除機と認めてしまうと、世間一般の導入の目的である「掃除からの解放」を真っ向から否定してしまうことになる。
一人暮らしだからロボット掃除機は小さければ小さい方がいいと思って購入をしたはいいものの、さすがに耐えられず買い替えに至った、というのが経緯。

というわけで、教訓をもとに私がロボット掃除機に求める条件は下記
- 基本ほったらかし
- ちゃんときれいになる
- 部屋を圧迫しない大きさ
- 段差を乗り越えられる
いかにも当たり前。というか前回の購入条件が「小さい」全ツッパだったのが阿呆すぎ。何事もバランスが大事。
というわけで、私の目に適うロボット掃除機を探していたところ、Switch Bot K10+に出会った。どうやら、ただ「小さい」だけではなさそう。
同じ轍は踏みたくない一心で購入を決めた。
世界最小クラスのサイズが売り
さて、ここからはSwitch Bot K10+を購入した理由。
Switch Bot K10+の特徴は、なんといってもそのサイズ。カタログ値で248×248×92mmとかなり小さい。同社の通常のロボット掃除機と大きさが340×340×95mm。
俯瞰時の面積ベースで1/2。いかに部屋の圧迫感を軽減できるかが分かる。
性能はそのまま

その心配は全く不要。最大2500Paでしっかりごみを吸い上げる。
その他、進入禁止エリア設定、ゴミステーション、モップ掛け等、ロボット掃除機に欲しい機能がしっかり搭載されているよう。
これを見つけたときはパズルのピースがぴったりはまったような感覚だった。「あ~それそれ」と言わんばかりのちょうどよさ。
実際に使ってみる
と、前置きはここまでにして、実際に使ってみる。

この部屋のインテリアとケンカしない中性的なデザインが私好み。


本体のサイドブラシは一つ。掃除の効率を考えれば2つ欲しいところだが、小型化とのトレードオフだろう。

ステーションにある掃除機本体との接続部分。真ん中がごみの吸い取り口で、左右の金属光沢のある面が充電のためのユニット。

ゴミステーションのコードの長さは140cm。十分。

余ったコードは、裏に巻き付けてスッキリさせることが可能。細かいところに気遣いを感じる。
小さい方がしっかり掃除できそう

そして、いざ起動。


壁や机の脚などには勢いよくぶつかることはなく、減速してから「コツン」程度。ダンパーで衝撃も和らげることができるから、キズの心配もさほどない。
少し乗り上げることはあっても、すぐに検知して回避する。賢い。


そして、結構うれしかったのが、小さいボディを活かした小回りの良さ。椅子の脚にももぐりこみ、丁寧に掃除してくれている。こういうところに入り込むとエラーを起こすと思っていたが、そんなこともなかった。

そして、迷子になることなくステーションに帰還。部屋のゴミもあらかたなくなっていた。合格。
汎用性の高いアプリ設定

普通に使ってもこの性能なのに、アプリでの設定で自分の思い通りに動かせることができる。
できる主な設定が下記
- 進入禁止エリア設定
- 吸引力設定
- タイマー設定(指定した時間に起動して掃除してくれる)
ほぼ全員が満足できるソフト面での汎用性だと思う。
気になることが2点
ここまで動かしてみて、かなり有用性を感じたが、もちろんデメリットというか気なる点があった。
ちょっとうるさい
少し気になったのは、掃除の際の吸引音。公式ページでは、静音性をアピールする文言があるのだが、

これは吸引力を一番小さい設定にしたときのはなし。Maxモードで使ったときはまあまあうるさかった。
夜使うときは、ご近所さんに配慮する必要がある。
加えて、ごみをステーションに吸い上げる際も結構大きい音がなる。これは夜に吸い上げないように設定が可能らしく対策可。
ドアレールに引っかかる
そして、しばらく使用して分かった大きな問題。私の部屋とキッチンの間にあるドアレールに引っかかる。結構な頻度で引っかかる。
メーカー曰く、2cmの段差は乗り越えられるように設計されているとの記載があったが、

我が家の段差はちょうど1cmといったところ。ドアレールを含めても2cmには満たない。これならいけるんじゃね?と思ってた。この時までは。
おそらく、ロボット掃除機はこの段差自体は乗り越えることはできるようだが、問題はそのあとで、



動力を持つ車輪が段差に接していないと、駆動機構を持たない車輪がドアレールに引っかかってしまう。
段差に対して垂直に進めば問題なさそうだが、ロボット掃除機は段差部分も掃除対象と認識しているため、段差部分で回転動作に入った時点でゲームオーバー。
これはメーカーが想定していなかったタイプの段差ゆえのトラブル。こればかりはユーザーが譲歩すべき点かと。
ドアレールを撤去することはできないから、部屋全体にジョイントマットを敷いて段差を無くすか、ロボット掃除機用に1cmのスロープを買うか悩んでいるところ。いずれかの方法で解決できるとは思うから、導入した際はまた報告しようと思う。
家にこのタイプの障害がある場合は注意してほしい。
総括:小は大を兼ねれるようになった。

ここまで、Switch Bot K10+を使った感想をお届けした。
気になるところがいくつかあったけど、それ以上に日常にもたらしてくれる恩恵が大きく、導入に一考の価値があると思った。
ロボット掃除機界隈では、小は大を兼ねる。兼ねれるようになった。それも企業努力の賜物。ありがたく享受したい。
大きさが気になってロボット掃除機購入に足踏みしてしていた人は、ぜひ検討してみてはいかがだろうか。
以上、検討を祈ります!
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